認知症を患うことで自分の意思とは違った行動や結果が生じることがあります。違いや誤りの修正や、問題を解決しようとする行動が周囲には理解しがたい行動に映る事があります。認知症の方が望むこと、不安や混乱を周囲の人が感じ取り支える事で、認知症の方が自分で成し遂げた自信ややる気を引き出すことが出来ます。
グループホームでは、専門的な認知症ケアを行うことで症状の緩和をひとつの目的としています。
豆知識
3.認知症の症状とは?
中核症状と周辺症状に分類されます。
中核症状は必ず現れる症状を指し、記憶(過去の出来事)・記銘(新しく憶える力)の低下、見当識(年月日・時間・場所・人などを認識する力)の障害、計算能力の低下、判断力の低下などが挙げられます。
周辺症状は症状の有無のみならず症状の具合個人差もがあります。原因は様々ですが、本人を取り巻く環境に大きく左右され、中核症状の発症により、不安や混乱を感じた時に本人なりに精一杯解決しようとしている行動が、周辺症状として現れます。例えば、徘徊・異食・妄想・依存・暴言・暴力などが挙げられます。
2. 認知症とは?
原因は様々ですが、多くの原因は「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」です。認知症は脳の器質障害による病気で、老化による物忘れとは異なります。症状や進行も個人によって異なり、初期段階では老化による物忘れと間違われる事も多く、出来るだけ早く専門医の診断を受けることが望まれます。
1. グループホームとは?
正式には認知症対応型共同生活介護といいます。認知症と診断された、要支援2から要介護1~5までの方が、1ユニット(1フロア)最大9名で生活をします。
認知症ケアの専門的な関わりの中、認知症の進行緩和をひとつの目的とし、その人らしくその人が安心して過ごす事を目的としています。